今回は選択範囲ツールの使い方について紹介させていただきます。Photoshopの基本的なツールの1つですが、1番難しいツールでもあります。選択範囲ツールを使いこなす事で、切り抜きや色変更などの加工が出来るようになるので繰り返し練習して慣れていきましょう!
選択範囲とは
その名の通り「選択」をした「範囲」の事で、以下の画像のように選択した部分を破線で視覚的にわかるように表示されます。この破線内の部分にさまざまな効果をつけたり、切り抜きが出来たりするのでPhotoshopで作業する上では1番最初の重要なパートとなります。
選択範囲ツールの種類
選択範囲ツールは複数の種類があり、大きく分けると3つのグループで分かれています。
それぞれ特徴があるので使用する画像によって最適なツールが変わりますが、全てのツールを覚える必要はありません。
特に「オブジェクト選択ツール」ではAIが搭載されており、精度の高い自動選択がされるため他のツールを使うことが少なくなってきました。
それでは1つずつ特徴を見てみましょう。
形状が決まっているツール
長方形選択ツール | 長方形の選択範囲の作成ができます。 shiftキーを押しながらドラッグすると正方形での作成ができます。 |
楕円形選択ツール | 楕円形の選択範囲が作成できます。 shiftキーを押しながらドラッグすると正円での作成ができます。 |
一行選択ツール | 画像の左端から右端まで横に細長い選択範囲が作成できます。 |
一列選択ツール | 画像の上端から下端まで縦に細長い選択範囲が作成できます。 |
自由な形状で選択できるツール
なげなわツール | フリーハンドでドラッグした範囲を選択できます。 |
多角形選択ツール | 始点をクリックしたのち、別の場所でクリックすると線で繋がるため、選択したい範囲を点と線で繋いで作成します。 最後は始点を重ねてクリックするか、任意の場所でダブルクリックすると範囲が指定されます。 |
マグネット選択ツール | 選択したいものの近くでクリックして始点を指定し、対象物の輪郭に沿わせてマウスを移動させると自動で選択範囲が作成されます。 最後は始点と重ねてクリックするか、途中でダブルクリックすると範囲が指定されます。 |
選択範囲が自動で作成されるツール
オブジェクト選択ツール | 指定した領域内でAIが対象物を検索し、自動で選択範囲が作成できます。私が主に使っているツールです。※とにかく便利なのでぜひ使ってください! |
クイック選択ツール | 手動で選択範囲を広げていくツールです。クリックorドラッグすることで、対象と色が近い部分を選択しながら境界部分を自動で判別します。 |
自動選択ツール | クリックした場所と色が近い場所を自動で選択するツールです。背景と対象物の色の違いがハッキリしている時に役立ちます。 |
選択範囲ツールの主な使い方
画面内でドラッグ
今回は画像制作で主に使う「長方形選択ツール」「楕円形選択ツール」「オブジェクト選択ツール」の3つで共通する操作を紹介します。こちらの3つのツールは、画面内で選択したい部分をドラッグで選択ができます。
選択モードについて
選択範囲ツールを使用していると、オプションバーの左の方に四角形のマークが並んでいます。
これは「これから入力する選択範囲で、どんな操作をしたいのか」を選ぶところです。それぞれ特徴を見ていきましょう。
新規選択
ここは選択範囲を新しく作成するモードにできるアイコンです。
「新しく作成」なので、1度選択範囲を指定した状態で別の場所をドラッグすると、最初に指定した範囲が消えてしまいます。
長方形選択ツールや楕円形選択ツールで写真の一部だけを選択したい時などに向いています。
選択範囲に追加
ここは指定した選択範囲を保ったまま、別の範囲も同時に指定できるモードにできるアイコンです。
1度でうまく選択できない場合に活躍します。
現在の選択範囲から一部削除
ここは指定した選択範囲から一部を削除するモードにできるアイコンです。ショートカットキーで「altキー (optionキー)」を押すことでも選択した状態になります。
現在の選択範囲との共通範囲
ここは選択範囲を指定した状態で、次に指定した選択範囲と重なった部分だけを残すモードに切り替えるアイコンです。
私の場合はほぼ使っていません。
まとめ
今回は選択範囲についての解説をしました。選択範囲ツールは1発で選択できることの方が少ないため、微調整が必要だったり他のツールを組み合わせる必要があるなど奥が深いツールです。
なので今回紹介した基本部分をしっかりと覚えて、少しずつ慣れていくようにしましょう!