商品画像で使用する採寸線や矢印を作成する際、直線ツールを作成して三角形を組み合わせるなど、手間がかかり面倒な作業になっていませんか?今回はそんな方々に、時短のための技をご紹介します!
直線ツールで矢印を作成
インパクトのある矢印の作成には不向きのツールですが、手軽に簡単に矢印を作れる方法です。三角形を組み合わせなくても、自動で矢印になる方法をご紹介します。
矢印を描画する方法
まずは「ラインツール」を選択します。
オプションバー内の歯車のマークをクリックします。この中で表示させるパスの色や太さ、矢印の設定が出来ます。
今回は矢印の「開始点」「終了点」にチェックを入れて、幅と長さは「10px」、へこみ具合は「0%」に指定します。
矢印を描画したい場所でドラッグをします。
shiftキーを押しながらドラッグすると、垂直や水平、斜め45度の角度で描画できます。
描画した後にも矢印の色や太さを変えられます。
矢印の開始点、終了点とは
開始点にチェックを入れるとドラッグの始めの部分に矢印が描かれ、終了点にチェックを入れると最後の部分に矢印が描かれます。
開始点にチェックを入れた場合
ドラッグするときの「最初」の位置に矢印がつきます。
終了点にチェックを入れた場合
ドラッグするときの「最後」の位置に矢印がつきます。
開始点、終了点の両方にチェックを入れた場合
ドラッグするときの「最初」と「最後」の位置両方に矢印がつきます。
矢印に設定できる数値について
幅の部分では「矢印の先端の幅」、長さでは「頭の部分の長さ」、へこみ具合では「矢印の先端部分のへこみ具合」の調整ができます。
幅の変更
幅の部分では「矢印の先端の幅」が変えられます。より存在感のある矢印にしたい場合は次に紹介する長さの数と合わせて大きくすると良いでしょう。
長さの変更
長さの部分では「頭の部分の長さ」が変更できます。幅を変えずに数を大きくすると、鋭利な矢印が描画できます。
凹み具合の変更
へこみ具合の部分では「矢印の先端部分のへこみ具合」の調整が-50~50%の範囲内で設定できます。0%に設定すると、三角をくっつけたような扱いやすい矢印が描画できます。
作成した矢印の登録
作った矢印の設定は保存することもできます。頻繁に使用するものは登録し、作業時間の短縮に役立てましょう。
矢印の設定を行った後に、オプションバーから「ツールプリセットピッカー」をクリックして開きます。
パレットの右側にある「+」をクリックします。
わかりやすい名前をつけて「OK」をクリックしましょう。終了点にチェック、幅と長さが10、へこみ具合が0で設定したいので「end_10_10_0」とつけます。
※ご自身がわかりやすい名前でOKです。
登録した矢印は、ラインツールを選択した状態でオプションバーから選択できます。使いやすい矢印が出来たら登録しておきましょう。
矢印を曲げる
矢印を直線ではなく曲線で描画したい場合は、直線の矢印を描画してからカーブをつけます。
メニューバーから「編集」→「変形」→「ワープ」を選択します。
オプションバーの「ワープ」のプルダウンから「円弧」を選択します。
ドラッグすることでお好みの角度で曲線が描画できます。矢印の幅や長さが短いと潰れてしまうので、その場合は数値を大きくし作り直してから矢印を曲げましょう。
カスタムシェイプを登録して使用
今回作成する採寸線
ネットショップでよく見かけるこんな線をドラッグ1回で引けるように「カスタムシェイプ」として登録することが出来ます。矢印のように角度の自由度は低いですが、移動ツールなどで対応しましょう。
採寸線を作成する
ラインツールを使用します。
まずは縦の線を描画します。
作った直線をコピーして、任意の位置に移動させます。
次は横の線を描画します。
右側の縦線と横線のレイヤーを選択して、オプションバーの「右端揃え」のマークをクリックします。
次は横線のレイヤー と左側の縦線を選択して、オプションバーの「左端揃え」のマークをクリックします。上手くいかない場合は移動ツールで移動させてもOKです。(方向キーで移動させるとやりやすいです。)
描画した3つの線を選択して、オプションバーの「垂直方向中央揃え」のマークをクリックします。
3つのレイヤーを選択した状態のまま、レイヤーパネル内で右クリックをし、作成した3つの線のシェイプを結合します。
ラインツールの状態で結合したレイヤーをアクティブにした状態でキャンバス内を右クリックし「カスタムシェイプを定義」をクリックします。
任意の名前を入れて「OK」をクリックします。私は「採寸線-横」と登録しています。
登録したカスタムシェイプは「カスタムシェイプツール」から使用できます。
オプションバーの「シェイプ」のプルダウンから作成した「採寸線-横」を選択します。
ドラッグをすると、さきほど作成した採寸線が描画されます。同様の手順で縦の採寸線も登録しておくと、便利なので登録することがおすすめです。
数字の入れ方
採寸の数字は「テキストツール」を使用します。テキストツールについては『【基本編】文字ツール、文字パネルの使い方』でも紹介しているので、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
数字の入れ方
ツールバーから「テキストツール」を選択します。
文字パネルでお好みのフォントやサイズを選択します。今回はフォントは「小塚ゴシックpro M」サイズは「48pt」に設定します。
採寸線の付近をクリックし、数字を入力しましょう。
必要に応じて移動ツールで位置の調整や角度を変えて、調整が終わったら「〇」ボタンをクリックしましょう。
まとめ
今回は商品画像で使用する採寸の線について紹介しました。商品の実際のサイズを正しく入力することで、クレームや問い合わせへの対策にもなりますのでしっかりと記載しておきましょう。